インプラント失敗の治療例 (43歳男性)

インプラント失敗の治療前

他の歯科医院で上顎の前歯を抜歯して、インプラントを入れた方です。インプラントの被せ物を入れた直後から揺れて噛めないとの事でいらっしゃいました。

 

また、インプラントの被せ物を入れる時に、インプラントのネジが歯茎から露出してしまっていて、ネジを隠すために、被せ物に入れ歯の歯茎を作る時に使う赤いプラスチックが付いていて、見栄えが悪く 、気になるとのことでした。

 

いらした時には、揺れたインプラントの被せ物を固定するために、インプラントの被せ物が応急処置的に左右の差し歯に接着材でつないでありました。

インプラント失敗の治療前
(レントゲン画像)

写真は、前歯のインプラントのレントゲン写真です。

 

抜歯してから骨が出来るのを待たずに、そのままインプラントを埋め込んだので、骨の量があまり無いようで、インプラントが一般的な埋め込み位置よりもだいぶ深く埋め込んでありました。

 

写真の上の太い灰色の部分が埋め込んだインプラントです。その下の白い太い部分はインプラントの被せ物の部分ですが、両隣の差し歯と比べると、歯の根の先よりもだいぶ上の方にインプラントが埋まっているのが確認できます。                

インプラント失敗の治療前
(CT 画像)

次の写真は、インプラントのCTスキャン像です。

 

薄い骨(灰色の網状の像)の間にインプラントが埋め込まれているのがわかりますが、インプラントのネジ部分の下2/3の周りには、骨がほとんどありません。

 

また、インプラントの埋め込み方向に無理があるため、インプラント本体とインプラントの被せ物の取り付け角度が極端に曲がっているのが確認できます。                    

 

(理想は歯と同じように一直線です)             

 

結局、インプラントの被せ物を外してみると、インプラントは、骨と全く固定(癒着)しておらず、インプラントが 簡単に抜け落ちてしまいました。

 

その後、両側が差し歯だったこともあり、歯茎の治りを待って通常のブリッジを作りました。

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